国民性・地方性と金型の相関関係(地元編その1)

意外と関係するのよね。


この地球上で、無数に近い「製造者」が存在しています。
地球上で工業的に発達している所ってどこ?って言われると
日本もその中に入るわけですが…
ほかって何処かと考えてみるとドイツ・アメリなんかは
速攻で思い出される人が多いでしょう。


正直、モノを作るためには「地区的な基盤」が必要になってくる
そんな気がします…マジで。


おいらの狭い世界観と想像力と経験からの話なんですが。


モノづくりとは
「地の利」
「人間の性格」
「人の数」
「各個人の動産・不動産の所持量」
「都市部からの銭の流れ」



上記5点の相互関係によって
8割近く方向性が決まってくる。と思うのです。


じゃ、1つの事例として…おいらが住んでる「富山県」という地区が
モノづくりとしてはどうなのか?という話をしてみましょう。


まず、富山県は「農業が主力」という背景があります。
魚沼産とかと比べると、ブランド価値は低いですが
ほかの県の米と食い比べてみても…
正直平均以上の美味しさがあります。
(食いなれてるというのもありますが)


米を作るためには「水」が必要…富山は正直水に困るような事は
まったく無いに近い地区です(特に西側の地区は)


そして、農家というのは…冬場は思ったより仕事が立て込むような
状況にはなりにくいのです(東北とかだと「出稼ぎ」とかしますが…)
そして、基本的には「土着性が強い人種」の傾向が強いです。
(おいらも実際そうですし、周りの人間もそんな感じ)


そして、富山県民のベース性格として
「表向いて発言しようとはしない、腹の中で色々考えてる」
「行動・出来の良さでアピールしようとする」

という性質があります(富山県民全員とは言いませんが)


この上記の性質と、「製造と何の関係があるねん?」


といわれると…これがかなり関係してくる気がします。


まずは「人間的性格」と「ゼニの流れ」という視点から検証してみましょうか。


まずは「一般ピーポーが製造業にジョブチェンジ」の
今まで聞いた一般的な流れ。


農閑期になった、田んぼは春までそのまま。

でも、銭はやっぱりいる…というかほしい

都市部から「安い賃金で製造出来ないか?」と
内職者探しが来る

内職始める。

器用な人は
「内職だけじゃなくて成型・金型って頑張れば出来そうやん?」と思う

ノリノリでジャパニーズドリーム目指して
都市部の技術者から技術習ってくる。

習った技術で実際に仕事してみたら
「頑張って仕事したら意外とイケルやん」と考え
自宅に加工機購入する
(自分の土地を担保にして買ったりとか)

「じゃ、本格的にサイドビジネスとしてやろうか」

そんな人がどんどん増える

所詮狭い地区、他人様の製品見て
ライバル心からどんどんと技術レベルがあがる。

しかし残念ながら自然淘汰が起きて、
実力ある人には仕事がどんどん舞い込む。

頑張った人は農業よりも儲かりマンデー

こりゃおもろい、もうかるわ〜。

田んぼは趣味レベルにして、製造業をメインでいこうか。



こういう流れで、昭和時代の金型屋起業が多かったと聞きます。
昭和以降に起業した製造業ってのは、
こーいうタイプが多いと思われます。


よーするに「出稼ぎヤダ、でもゼニほしい」という
ある意味「土着性の強さ」から出た進化なのかもしれませんな。


次回は「富山県民の民族性と製造の関係」ですね。