国民性・地方性と金型の相関関係 その3

なんだかなぁ…評価高いのに売り上げ低い…


ま、そんなことはさておき…その3です。


さて、県民性という観点から「製造」を観ようという
意味があるんだか無いんだかわかんない論考。


私は以前に金型管理業務(発注とか品質レベル管理とか)
やってたんですが…そのときの感想をば。


正直、人間的に「暗い・目立たない県」か
「派手・目立ちたがり屋が多い県」って
結構モノを作るのが上手い所が多い気がします。


おいらが思いつく代表の県を挙げると…


ダーク系(目立つ事自体あまり好まない県)
富山県
新潟県(その中でも新潟市から離れた所)
・長野県
福井県


ニュートラル系(そこそこ人付き合いできる)
・神奈川県
兵庫県
・石川県


ライト系(明るくて目立ちたがりやが多い県)
・愛知県
大阪府


それ以外は特色あるんですが、ここでは割愛。
(他の県もあるのかもしれませんが…狭い了見ではここが限界)


さて、これらの件に「見た目にはわからない共通点」が
あったりします。


それは


「自己主張が強い性格」の県だと思うのです。


そして…地元への愛情が強い性格の地区ですね。
(どこもそうなんでしょうが)


さて、ライト系はなんとなくわかると思いますが…
「ダーク系、何を自己主張しとるねん?」
と思われると思いますが…


人間の自己主張は「言葉として表に出るもの」だけが
自己主張とは限りません。


自己主張とは「自ら想うことを何らかの形に表現すること」
と考えれば…実はダーク系の県の人達も自己主張しまくりです。


「モノづくりの技術」という形で。


ただし、商売っ気が下手…つまり「言葉の売り買い」という
商売上大事な技術だけが若干苦手なだけな気がします。


それが出来る県…それがライト系に属していることが多いのです。


大阪のおっちゃん・おばちゃんや、愛知の人達は
自己主張をはっきりします。
そんでもって情をベースに自分の立場も交えて
人と付き合ってる感があります。


それがゆえに、
愛知にはトヨタグループがあり
大阪にはサンヨー・ダイハツなどの古豪企業があり…
(もっとあるんでしょうがね…)


それは製造を「自然の営み」として考えると
「ま、ありうるな」というのが私の見解です。


ちなみにニュートラル系は
「良い意味のゴマカシが上手い」って感じがあります。
(表現悪くてすいません)
要領が凄く良いんですが、作りに粗が見えることが多いんです。
でも、ちゃんと最後にはツジツマあわせてくる…って感じですね。
モノ作るときは、この技術は必ず必要なんですが
あまり多用されても…(正直、後で悲惨な目にあう事が多いので)


さて、話はそれますが…
東京が日本の中心と思われ、
技術レベルもものすごく高いと思われがちですが、
あくまで「日本の首都」であるために人が集まり
人が集まる事で「管理能力や交渉能力がある人間を確保しやすい」
それが「東京=世界の大都市」にさせている気がします。


つまり…現在の東京は「第2次大戦前後から後は『商業・管理都市』」
として成長してきた…と考えると、中央集権ってのも
しょうがない気がします。


だから、下町の中小企業屋さんは
「技術力はあっても、都市の風潮のせいで目立ちにくい」
という、悲しい立場にいるような気がします。


その例として…
今や『萌え天国』として地位を確立した東京神田近辺…通称「アキバ(秋葉原のこと)」
でも、少し大通りから離れた路地に入ると、PCショップや萌えショップの中に
扇子屋さんや簾屋さんがあったりします。


大学時代、PCパーツ買いに行ったついでにそこに入って
職人さんとお茶呑みながら話しながら作業見てたんですが…
マジ凄い…こんな凄いのがなぜ知られてないの?

と思ったものです。


社会人になってから、東京下町(北千住)の凄い技術者さんと会ったときの話ですが…
「しょせん、大手にはかないませんよ…どんなに開発しても結局パクられる」


もったいないなぁ、多分あんなのは確実に大企業じゃ作れないからなぁ。


だからと言って、東京の人間が偉いと思うのもどうかと…
人が寄り集まったからこそ成立した地区だろうし。


昨今『地方の自主性を』と某○泉元首相が言ってましたが


「お前に言われんでも、自己主張しとるわい!」


過去、自らの国を「モノ作り大国」と呼んでいた日本国。


今から30年後には…モノで自己主張することを生業とする人々が
どの位残ってくれるか…そしてオレも生き残れるのか…



今の状態じゃ、多分難しいだろうな。


別の流れで…続けるかも。